キャットフードの正しい選び方・グレインフリーを選ぶメリットや選び方を詳しく解説

キャットフード

この記事では、グレインフリーキャットフードのメリットデメリットや、選び方のポイントを解説しています。

  • グレインフリーキャットフードは猫の体に良いの?何が良いの?
  • グレインフリーキャットフードを選ぶ時にも気をつけなきゃいけないことってあるの?

という疑問にキャットフードブロガーとしてお答えします。

まず、グレインフリーのキャットフードを選んだほうが良いのかを考えるために、グレインフリーって何?という人のために、以下でグレインフリーについて説明しています。

グレインフリーとは?

グレインフリーとは「穀物不使用」、つまりグレインフリーキャットフードは穀物が一切入っていないキャットフードという意味になります。

穀物が入ってると猫の体に悪影響があるのか?

猫は完全な肉食動物なので、穀物に含まれる炭水化物の分解が苦手です。うまく加工されていない穀物、もしくは大量の穀物を摂ると体調を崩したり、内臓が悪くなったりする恐れがあります。

その点グレインフリーだと、炭水化物の元である穀物を使用していないので、猫の体に悪影響を与える可能性は低くなります。

しかし、グレインフリーだからといって必ず体に害が無いわけではありません。フード選びを間違えてしまうとグレインフリーのキャットフードでも猫の体に悪影響を与える可能性は十分あります。

そこで見るべきなのは、主原料に何が使われているかです。主原料は、原材料名の最初の方に書かれているものです。主原料が肉や魚ならいいですが、野菜などの植物性たんぱく質を多く含む食材であれば要注意になります。

肉食動物である猫に最も必要な栄養は、動物性たんぱく質(肉)であり、植物性たんぱく質(野菜)ではありません。大量の植物性たんぱく質は大量の炭水化物を含んでいるので、猫の体には合っておらず、体調不良の原因になってしまいます。

これだけ読むと、キャットフードは「主原料が肉か魚のグレインフリーが一番体に良い」と思うかもしれません。しかしグレインフリーにもデメリットがあり、非グレインフリーにもメリットがあるので次はそれぞれ紹介していきます。

グレインフリーのキャットフードを選ぶメリットとデメリット

グレインフリーキャットフードを選ぶメリットデメリット、また非グレインフリーキャットフードのメリットデメリットをそれぞれまとめたので、順番に見ていきます。

グレインフリーのキャットフードを選ぶメリット

グレインフリーキャットフードを選ぶメリットは以下の6つです。

  • 猫の体への負担が少ない
  • 消化吸収が良くなる
  • 毛艶が良くなる
  • 食いつきが増す
  • 肥満防止になる
  • 穀物アレルギーを避けることが出来る

グレインフリーのメリットを解説

分解が苦手な植物タンパク質の代わりに動物たんぱく質が多く使われているので体への負担が少なくなり、消化吸収が良くなります。その結果猫に必要な栄養がしっかり摂れるので、健康的な毛艶の維持に繋がります。

猫が元来主食とする肉や魚を主原料としているので食いつきが良く、さらに炭水化物の代わりにタンパク質が多くなるので、筋肉が付き肥満防止にもつながります。

穀物アレルギーを避けることが出来るのも重要です。猫が頻繁に吐き戻している場合は、穀物アレルギーまたは消化不良の可能性があります。原因が消化不良やアレルギーの場合はグレインフリーキャットフードにすることで解決する可能性もあります。ただし、基本的に獣医師に判断を仰ぐようにして下さい。

続いてグレインフリーキャットフードを選ぶ時のデメリットを紹介します。

グレインフリーキャットフードを選ぶデメリット

グレインフリーキャットフードを選ぶ時のデメリットは以下の5つです。

  • 腹持ちが良くない
  • 高単価
  • 内臓が弱っている猫に食べさせるのは危険
  • 下痢になりやすい
  • 肉、魚アレルギーの場合がある

グレインフリーのデメリットを解説

腹持ちが良くないのは、含んでいるエネルギー量が低いためです。グレインフリーキャットフードの成分バランスを見ると、基本的に非グレインフリーキャットフードと比べてタンパク質が多く炭水化物が少なくなっています。そのため、穀物が含まれているキャットフードよりエネルギー量が低くなり、腹持ちが悪くなる場合が多いです。

高単価になる理由は、基本的には原材料の違いにあります。穀物を使用しているキャットフードは、原価の安い穀物を原材料として作っていますが、グレインフリーキャットフードは原価の高い肉や魚を使用して作るので高単価になる場合が多いです。

内臓が弱っている猫に食べさせる場合は、獣医の判断を仰ぐなど注意が必要になります。腎臓や肝臓が弱っている場合、高タンパク質なグレインフリーキャットフードは負担が大きくなるので控えた方が良いです。

下痢になりやすいのは、穀物に多く含まれる不溶性食物繊維が少なくなるためです。グレインフリーキャットフードは穀物を使用していないので、他の野菜や果物などで食物繊維が補われている場合が多いですが、餌の種類によっては十分な不溶性食物繊維が補われていない場合があります。そのため、便が緩くなってしまう事があります。

また、普段と違う慣れていないキャットフードをたくさん食べてしまうと、消化器官が対応できずに戻してしまうこともあるので、少しずつ慣らしてあげることも重要です。

肉や魚アレルギーを持っている場合はグレインフリーキャットフードにする必要はありません。ただ肉や魚にアレルギーがある猫の話はあまり聞いたことはありません。念のため、少しずつ与えて確かめてみると良いと思います。

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続いては、穀物を使用している非グレインキャットフードを選ぶ時のメリットから見ていきます。

非グレインフリーキャットフードを選ぶメリット

非グレインキャットフードを選ぶメリットは、基本的には「グレインフリーキャットフードを選ぶデメリット」の反対のものになっています。

  • 腹持ちが良い
  • 低単価
  • 賞味期限が長い
  • 肉、魚アレルギーでも食させられる

非グレインフリーのメリットを解説

腹持ちが良いのは、エネルギー量が多いためです。穀物は炭水化物を豊富に含んでいるので、グレインフリーキャットフードよりエネルギー量が高い場合が多いです。

低単価の理由は原価が安い穀物を使っているためです。また、肉や魚を使用していないので保存料抜きで考えると賞味期限が長いことが多いです。

肉、魚アレルギーの場合でも穀物を主成分としたキャットフードなら食べることが出来ます。

次に非グレインフリーキャットフードを選ぶデメリットの方も見ていきます。

非グレインフリーキャットフードを選ぶデメリット

非グレインフリーキャットフードを選ぶデメリットは、基本的には「グレインフリーキャットフードを選ぶメリット」の反対になっています。

  • 穀物によって猫の体へ負担がかかる
  • 消化吸収が良くない
  • 穀物アレルギーの場合は危険

非グレインフリーのデメリットを解説

穀物は猫本来の食生活では食べられておらず、腸などの消化器官に負担がかかる上に、炭水化物が多すぎると栄養バランスにも問題が発生してきます。ただし、穀物をしっかりと加工して負担を減らしてあるものや、炭水化物などの栄養バランスを整えているものもあります。

穀物アレルギーを持っている猫には、グレインフリーキャットフードをあげるようにして下さい。頻繁に吐き戻すなどの場合は、獣医に行ってアレルギーかどうか確かめると良いでしょう。

ここまで、グレインフリーキャットフードを選ぶメリットデメリットなどを紹介してきました。では実際にグレインフリーキャットフードを選ぶ時に、何に気を付けて選べば良いのか、について解説します。

グレインフリーのキャットフードを選ぶときのポイント

グレインフリーだから大丈夫だと思って深く考えずに買ってしまうと、グレインフリーなのになぜか愛猫の機嫌が悪いなんてことになるかもしれません。

グレインフリーキャットフードを選ぶ時のポイントを見ていきましょう。

主原料を確認する

グレインフリーキャットフードを選ぶ時は、まず主原料を見ることが大切です。主原料は原材料名の始めにあるものです。

グレインフリーキャットフードだからといって主原料を見ずに選んでしまうと、愛猫はお豆ごはん、もしくはお芋ご飯を食べることになるかもしれません。

グレインフリーであれば、主原料は肉や魚を使っているものを選んだ方が猫の食いつきが良くなるでしょう。ただし、猫の食いつきが良くなることよりも重要なことがあります。それは、豆や芋が主原料として使われていいると、結局炭水化物の量が多くなり、猫に最も必要な動物性たんぱく質を摂ることが出来なくなってしまうことです。

動物性たんぱく質が摂れなずに、炭水化物が多くなるのであれば、結局猫の健康を保つことにあまり貢献していないことになります。しっかりと肉魚の割合を確認するようにして下さい。ただし、豆や芋などが入っていることは決して悪いことではありません。

豆や芋は、穀物の代わりに食物繊維を補うことができるので、入っていることは良いことです。しかしその割合が多すぎると、食いつきや動物性たんぱく質の摂取などのグレインフリーの良さがほとんどなくなってしまうので、主原料とのバランスを確認することが重要になります。

成分バランスを確認する

成分バランスを確認することも猫の健康を維持する上で重要になってきます。

グレインフリーによって穀物が入っていないことで不足してしまう重要な栄養素が不溶性の食物繊維です。不溶性食物繊維は便を固める働きを持つため、足りないと便が緩くなってしまいます。クレインフリーキャットフードでは、食物繊維は野菜や果物によって補うことができますが、商品によって少なすぎることがあるのでしっかりと確認することが大切です。

そしてもう一つの重要な成分バランスとして、マグネシウム、リン、カルシウムの3つの成分バランスがあります。どれかが欠乏したり、多すぎたりすると重大な病気を招くことにつながるので、3つのバランスが、ある程度整ったものを選ぶと良いでしょう。

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最後に。

猫に合わせたグレインフリーキャットフードを選ぼう

この記事では、グレインフリーキャットフードのメリットデメリットや、選ぶ時のポイントについて解説しました。

結局はそれぞれの猫に合っているキャットフードを選ぶべきなので、グレインフリーが健康には一番!とは言えませんが、餌を選ぶ時の基準にして頂ければと思っています。

キャットフードを選ぶ時の基準にはグレインフリー以外にもいろいろあるので、他の視点からも見てみたりして、あなたの猫に一番合ったキャットフードを選ぶことができたら、嬉しいですね。