猫アレルギーの原因ってなに?空気中にも存在するアレルゲン。症状など

2021-09-28

猫アレルギー

猫と触れ合う機会がある方の中には、気づいたら目がかゆくなっていたり、鼻がむずむずしたり、なんて経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は

猫アレルギーの原因は何なの?どのような症状が出たら猫アレルギーなの?

という疑問についてお答えしていこうと思います。

猫アレルギーの原因

猫アレルギーの原因にはFel d 1、Fel d 4、Fel d 7という3つのたんぱく質が大きく関係していることが分かっています。その中でもFel d 1という物質は最も多くの人が関わっているアレルゲンとされていて、猫アレルギーを発症している人の90%以上がFel d 1に反応を示すとされています。以下でそれぞれのアレルゲンの特徴を見ていきます。

Fel d 1

このアレルゲンは、主に猫の唾液や皮膚から出ている物質で、猫が舐めた場所や、猫を撫でた時の手、または汗の蒸発と同時に空気中に拡散さたアレルゲンによってアレルギーが発症していると考えられます。

またアレルゲンは皮膚や衣服に付着するので、猫と触れ合った後の人がいれば、猫がいない空間でもアレルギー反応が起こることはよくあります。

Fel d 4

Fel d 4はFel d 1の次に多くの人を困らせているアレルゲンとされていて、60%以上の人がFel d 4によるアレルギーを発症していることがわかっています。主に猫の下あごから分泌され、唾液中に存在しているので、猫が直接舐めた場所や、毛を舐めた場合はそこから空気中へもアレルゲンを拡散します。

Fel d 7

Fel d 7はFel d 4と同様に、猫の唾液中に含まれているアレルゲンで、舌の部分から主に分泌されていると言われています。

猫アレルギーの症状

アレルギーは大きくI型アレルギーからV型アレルギーまでの5つに分類されています。猫アレルギーはその中でI型アレルギーに分類されていて、目のかゆみ、鼻詰まり、咳、皮膚のかゆみなどを引き起こします。また、症状が重い場合は喘息、皮膚が赤く腫れる、アナフィラキシーショック、結膜炎などを引き起こすことがあります。

他のI型アレルギー反応を示すアレルゲンとしては、ハウスダストやダニ、花粉があげられます。症状が似ているので、猫アレルギーだと思っていたらハウスダストによるアレルギーだったということが起こる可能性もあります。

猫アレルギーを軽減させるキャットフード

猫アレルギーを発症させる一番の原因である、Fel d 1の分泌を減少させる材料が開発されてきていることが分かっています。それによると、そのキャットフードを10週間食べた猫は、Fel d 1の量が半分近く軽減され、人間に対する影響を大幅に軽減することが出来るという研究結果が出ています。

そのキャットフードが完成すれば、猫アレルギーによる抵抗が少なくなるので、今より猫が飼いやすい環境になるだろうと思います。研究が認められて商品化することを、私は祈っています。

まとめ

猫アレルギーの原因であるアレルゲンは、猫の唾液、体毛、または空気中に存在します。空気中にまで拡散されてしまうので症状がひどい場合は、猫を飼うことを諦めざるを得ません。しかし、我慢してでも猫を飼いたいのであれば、せめて猫に触れた後はその部分を洗うなどして、少しでも抑えられたら良いですね。